山口雅三＆恵子の「夫婦（めおと）釣り善哉」

７月の海の日を迎えました。各局天気予報は各地で「史上○番目・・」という表現で「今年の夏はいつもより暑いから気を付けてください。」とうなるほど暑い日々が続きます。
　数は望めませんが掛かれば良型の、上質の鮎の産地「東吉野村、高見川」へ漁を取らず涼を取る目的で出かけました。
高見川は十数年前から丹生川、黒滝川と並んで小河川ながら「スイカの匂いのする川」として足繁く通っていました。それと涼を求めるなら「ここ！」というように、走る車の窓を半分ほど開き杉、槇の木立を静かに走るとそれだけで“ひんやり”感じます。昔はこっそり着替えて川の諸君に気付かれないように川縁まで近づくとふわっとスイカの匂いがしてきました。今や利便性重視と地域活性化で道の駅やドライブインができあがり、その香りはかすれたような気がします。

先日、東吉野村小川杉ヶ瀬付近で２時間ほど竿を出しました。声を掛けながら通過する人達は「数は行かんよ、型はええよ。0.6はいるでー」と。私はいつも0.15。「ダメじゃん」と言われそう。案の定２匹までは良型でも無事でした。ヌメヌメのきつい良い鮎です。しかし大オトリに大掛かり鮎は持ちませんでした。親子どんぶりでぱー。スミマセン。早々に着替えて大叉に上がると風船花「桔梗」が丁度開いたところで見頃でした。橋の上から川をのぞくと追いの良い鮎が見えます。川幅２Ｍ程の狭い世界でも縄張りは大事と見えます。