山口雅三＆恵子の「夫婦（めおと）釣り善哉」

吉野川沿いに下るとちょくちょく立ち寄る「平宗」に出会う。後醍醐天皇ゆかりの地、吉野。古くから鮎すしを献上品として差し出し今受け継がれていると言われている。春の桜、秋の紅葉で賑わう吉野山はすぐ近くにある。道すがら後醍醐天皇にまつわる「小判の井戸」・・・茶の湯を汲んでいたとされている岩清水。今は獣（鹿、猿、猪、狐）などが喉を潤しに来ているとみえ、山奥まで獣道ができあがっている。

平宋

平宗の　献上鮎すし

茶の湯の湧水「小判井戸」

後醍醐天皇が茶の湯に立てた湧水

しばらく行くと桜、杉が吉野の代名詞のようだが森林の化石とも言うべき「コウヤ槇」が群生している。幾重にも重なる枝の旋律は独特な芸術品と化している。途中に如意輪寺が建立されているが、桜千里の景色に尖る建物がこの如意輪寺である。楠木正成が四条畷の決戦で足利高師直の鏃を持って辞世の句を詠み書き残したものが宝物殿で拝観できる。少し下ると都を足利尊氏に追われ未練を残したまま４年ほど過ごし病気で亡くなった後醍醐天皇の陵がある。（延元四年　1336年）この辺りで十分なほど「涼」を得る事ができた。

コウヤ槇群生

如意倫寺

山上はちょっとした食堂、旅館街。小腹が空いたので西澤屋のお婆ちゃんがあんまり丁寧な言葉を使うので、つられて山菜そばを頂いた。定食なので御多聞に漏れず柿の葉すしが付いてくる。

西澤屋

西澤屋の山菜そば

少しずつ吉野の山も清涼感を蓄えたままやがて帷を降ろしていく。下りみちに吉野神宮が深いシルエットを作っていたのでついシャッターを。インスタントなカメラなのでなかなかうまくいかない。
下市まで下ると町の人があでやかな浴衣姿で往来する。そうまもなく花火大会が始まるのだ。ここもバカちょんでどこまで写せるか不安なままシャッターを。（手ブレしています）

吉野神宮の夕焼け

吉野-花火

暑い日が続きます。涼を求めたちょっとしたドライブでした。食べ過ぎたので「陀羅尼助」買って帰りました。

涼を求めて東吉野村ⅡUpdate:2008/07/24 Thu