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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

”やおぉて旨い”明石の麦わらダコ

僕に1kg近い奴が乗ってきて、ご機嫌な顔をしてます

僕に1kg近い奴が乗ってきて、ご機嫌な顔をしてます

 海にすむ軟体動物の中でも頭足綱十腕目に属するのがイカ、頭足綱八腕目に属するのがタコです。 どちらも僕の大好物ですが、おりしも明石周辺では、梅雨の水を吸って大きくなるといわれている麦わらダコが、ベストシーズンに入りました。
 押し並べてイカもタコも、でかくなり過ぎると身が硬くなります。シルバーエイジにとって、歯にこたえる食べ物はなるべく避けたいという意図もあるのですが、やはりマダコは1kgまでのまだ成長段階にあるやつが、身も柔らかくてジューシーで美味しいと思います。麦わらダコは、そんな僕の願望をかなえてくれる奴なのです。
 この日は、淡路島の松帆の沖からスタートして鹿ノ瀬に移動、30m近い深場(マダコの釣り場にしては、という意味です)を流しながら、お望み通りに1kgまでのマダコを15匹釣りました。

 さて、帰宅してから料理に取りかかります。好物のタコぶつは歯ごたえを楽しむ料理ですから、少し大きめのタコをチョイスして、よく塩もみしたあと湯がきました。
 鍋にたっぷりの水を入れ火にかけます。沸騰してきたら塩をひとつまみ入れ、塩もみしたタコを足の方からゆっくり入れていきます。
 ゆで時間の目安は、タコを鍋に入れたときいったん沸騰が収まりますね。このあと再び沸騰してきてから約30秒、これで出来上がりです。
 お湯の中からタコを引きあげた後も、余熱で身の芯の方へ火が通って行くので、大丈夫です。むしろ身の芯は少し生っぽい方が美味しいですよね。
 このあと至福の時間が始まりました。きりりと冷えた吟醸酒も悪くありませんが、タコぶつにはやっぱりビールでしょう。
 このところビールばかり飲み過ぎているので尿酸値が気になりますが、麦わらダコがある限りビールは止められません。 麦わらダコと新物の枝豆。この二つがあれば、僕は何時間でも至福の時が過ごせるのです。
  • 30m近い深場でしたが、すぐに乗り始めました

    30m近い深場でしたが、すぐに乗り始めました

  • 少しずつ日差しが強くなってきました

    少しずつ日差しが強くなってきました

  • これぐらいの麦わらダコが、やおぉて美味しいのです

    これぐらいの麦わらダコが、やおぉて美味しいのです

  • これも1kg近い良型です

    これも1kg近い良型です

  • この日は、生ダコの刺身も作ってみました

    この日は、生ダコの刺身も作ってみました