関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

　堺市の南部や南河内では、秋祭りに備えて地車（だんじり）の試験曳きが盛んに行われていますが、その先陣を切って堺市北区にある百舌鳥八幡宮の「月見祭り」の宮入りが２５日にありました。
　「月見祭り」は豊作を願う秋祭りのひとつで、毎年、旧暦の８月１５日の仲秋の名月にあわせて開かれ、３００年以上の歴史があるといわれています。
　泉州や南河内の秋祭りには、地車が付き物ですが、この百舌鳥八幡宮の「月見祭り」は、山車（だし）の一種である、ふとん太鼓が繰り出します。
　鮮やかな朱色のふとんを積み重ねたようなｌ独特の山車は、重さが２トンから２トン半もあり、これを７０人余りで担いで街中を練り歩き、そのクライマックスが宮入りになるわけです。百舌鳥八幡宮を中心に近隣の９町がふとん太鼓を持ち、それぞれが決められた時間に宮入りをします。
　近く（といっても電車だと５駅目）に住みながら一度も「月見祭り」を見たことがなかったので、土曜日の午後に出けけてみました。境内は人でごった返し歩くのも大変でしたが、ちょうど西之町の宮入りが始まるところで、たっぷりと観賞することができました。宮入りのクライマックスは、ふとん太鼓を担ぎながら本殿の手前にある階段を一気に駆け上がるときです。さすがにこのときは、観衆からどよめきが起きました。
　久しぶりに血が騒いだ一日でした。