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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

ああしんど‼ イカダの上で10時間…

 先週の金曜日から3連ちゃんで釣りに出かけておりました。
 金曜日は、つり人の別冊の取材で和歌山県美浜町から日ノ岬沖へ出てチョクリノマセでメジロやカンパチを狙い、翌日の土曜日は魚拓仲間が集まって湯浅湾でタチウオ釣り。そして、最終の日曜日が某所のイカダに上がってアオリイカを狙う予定でした。
 チョクリはよく釣れて取材は大成功、湯浅湾のタチウオは苦戦しましたがお土産だけは確保。そして、いよいよ某所のイカダへ上がったのです。

 子供連れのご夫婦と一緒に渡船に乗ったのは、午前6時前でした。朝一番はイカには実績がある島の陰に設置されたイカダへ上がったのです。
 風が舞って少し釣りにくそうですが、とりあえず3号のピンクーマーブルのエギをつけて戦闘開始です。
 1時間…
 2時間…
 2時間半…
 イカからの応答はありません。
 エギを5回以上交換してみたのですが、ダメでした。

 渡船が見回りに来ました。ダメだと聞いた船長は「イカダを変わってみるか?」
 と聞いてきたので、渡りに船と、今度は地方よりのイカダに変わりました。

 1時間…
 2時間…
 2時間半…
 やはり応答がありません。

 また渡船が見回りに来ました。またダメだというと「もう一度、朝のイカダへ戻ってみるか?」と聞いてきます。
 今度も渡りに船と朝のイカダに戻りました。
 1時間…
 2時間…
 今度は3時間…
 すでにイカダに上がってから6時間になろうとしていますがイカからの応答はなし。
 また渡船が見回りに来ました。もう一度、今度は違うイカダへ上がって見るか、といいます。
 もうイカダを変わっても一緒かもしれないけど、一縷の望みを抱いて、最後の場所変わりです。

 イカダを変わると少しやる気が出てきます。しかし、1時間もキャスティングを続けると、しんどくなって座り込んでしまいます。

 そして、ついには気力も体力も尽きてへそ天を決め込みました。

 少し寝ると、またやる気が出てきます。でも、すでに午後3時を回っていました。次に渡船が来たら上がろうと決心して、懸命にキャスティングを続けたのです。
 すると奇跡が起きました‼。
 なんと大げさな表現でしょうか、ハンバーグサイズのアオリイカがたった1パイ釣れただけというのに…(爆)
 でも、その1パイがどれだけ嬉しかったことか…。
 釣りは、0と1では大違いなのです。
 久しぶりにそんな言葉を噛みしめた一日でした。