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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

オーシャンズ その2

 オーシャンズを見終わった後、印象的なシーンが多かったので、めったにないことですがパンフレットを買って帰りました。
 そのパンフレットを読んでいて、えっと思いました。
 フカヒレを取るためにヒレを切り取られてもがきながら沈んでいくヨシキリザメが、実はロボットだったという事実、さらに銛を打ち込まれたクジラや撲殺されるイルカのシーン、漁網に絡まって身動き取れなくなったクジラや魚などのシーンはすべて演出だというのです。
 そして、最後に「私たちはこの作品のために海に生きるものたちを1匹も殺していない」と大見えを切るのです。
 訴えたいことはわかります。でも、それなら史上最大のドキュメンタリープロジェクトとか、ドキュメンタリー映画史上最高の70億円を投じた、という言葉を使わなければいいのに…。
 そもそもドキュメンタリーとは、映画フィルムやビデオなどで撮影された記録映像作品を指す言葉なのですから。そこに演出されたものが入ると、記録映像作品ではなくなる、ってこと、映画関係者なら百もご承知ですよね。