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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

«オーシャンズ 明石から小豆島へ…マダイ釣り»

オーシャンズ その2

 オーシャンズを見終わった後、印象的なシーンが多かったので、めったにないことですがパンフレットを買って帰りました。
 そのパンフレットを読んでいて、えっと思いました。
 フカヒレを取るためにヒレを切り取られてもがきながら沈んでいくヨシキリザメが、実はロボットだったという事実、さらに銛を打ち込まれたクジラや撲殺されるイルカのシーン、漁網に絡まって身動き取れなくなったクジラや魚などのシーンはすべて演出だというのです。
 そして、最後に「私たちはこの作品のために海に生きるものたちを1匹も殺していない」と大見えを切るのです。
 訴えたいことはわかります。でも、それなら史上最大のドキュメンタリープロジェクトとか、ドキュメンタリー映画史上最高の70億円を投じた、という言葉を使わなければいいのに…。
 そもそもドキュメンタリーとは、映画フィルムやビデオなどで撮影された記録映像作品を指す言葉なのですから。そこに演出されたものが入ると、記録映像作品ではなくなる、ってこと、映画関係者なら百もご承知ですよね。
 

コメント

2010-02-25 17:37:19|OT職人

今井さま
難しい問題ですよね。我々日本人にとって鯨やイルカを食べることはひとつの大切な文化であり、そこで生活している人々の暮らしもあります。その一方で動物愛護や環境保護も考えなければいけない。生態系維持のため漁獲量を調整しなければいけないという考え方は理解できますが、実際のDATAも欧米諸国と捕鯨国とでかなり違うようですね。さらに、動物愛護の考え方が入ってくると、なおややこしい・・・。時々思うのですが、人間て動物に対して過剰なほどヒューマニズムを発揮してしまうことがあると思うんです。それ自体は決して悪いこととは思いませんが、地球温暖化、戦争やテロ、人身売買や飢餓などなど人類が優先すべき課題は他にもあると思ってしまいます。

2010-02-25 17:52:42|Kimoyaji

虚構によらず事実の記録に基づく作品、確かにこれがドキュメンタリーですよね…
その意味ではちょっとひきますよね、素晴らしいシーンが一杯の映画でしたけど…
食物連鎖一部分のトップに人間が君臨する事は、ごくごく自然でしょう。OTさんおっしゃるように海の生態だけを語ったらおかしく、地球全体のことを考えるともっともっと大きな問題が山積みですよね… 僕は釣って弱った魚は、どんなものでも完食して成仏させております。道路で跳ねられたタヌキ君は無理ですけどぉ・・・

2010-02-26 09:41:28|今井

 OT職人様 Kimoyaji様

 この作品が訴えようとしていることは、十分理解できるのですが、それが象徴的に描かれているシーンが、実はドキュメンタリーではなく虚構であったという事実が残念なだけです。きっとパンフレットを読まずに映画を見てしまった人たちは、あのシーンが作られたものだとは気付かなかったでしょうね。