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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

藤(ふじ)の寺

薄紫の藤も花、その美しさに圧倒されます

薄紫の藤も花、その美しさに圧倒されます

 花の命ははかないものです。ちょうどゴールデンウイークのころに見ごろだった藤の花も、すでに盛りは過ぎて散り始めています。

 そんな散りゆく藤の花を、もう遅いかもしれないと気遣いつつ見に出かけました。場所は、和歌山県橋本市の菖蒲谷にある子安地蔵寺です。ここは藤の寺として知られ、関西花の寺の第24番札所でもあります。境内には九尺、赤長、八重黒龍など6種、20本の藤の木があり4月下旬ごろから見ごろを迎えます。

 南海高野線の御幸辻駅からだらだらの登り坂を歩くこと約30分、ようやく子安地蔵寺に着いたときに、小雨がぱらぱらと落ちてきました。
 でもあわてません。ちゃんと折り畳み傘を用意してあるし、小雨に煙る藤の花も、また風情があっていいかもと、喜んだほどでした。

 山門をくぐると、淡い紫の藤の花が眼前に広がります。すでに見ごろは過ぎていましたが、まだ十分、美しさを保っています。境内をぐるりと一周できるよう遊歩道がつけられています。そのあちこちに藤棚が配され、美しさを競っているのです。まるで桃源郷を巡るようでした。

 帰路の立ち寄った紀伊西国1番の札所、普賢寺ではシャクナゲの花が咲いていました。
 のんびり歩いて約2時間の散歩、命の洗濯になりました。
  • 山門には、関西花の寺の看板が…

    山門には、関西花の寺の看板が…

  • アヤメかカキツバタか?雨に濡れておりました

    アヤメかカキツバタか?雨に濡れておりました

  • 雨のおかげ?で、こんなシーンも撮れました

    雨のおかげ?で、こんなシーンも撮れました

  • 仲のいいご夫婦でした

    仲のいいご夫婦でした

  • 白と薄紫の競演です

    白と薄紫の競演です

  • 盛りは過ぎていましたが、まだ訪れる人が後を絶ちません

    盛りは過ぎていましたが、まだ訪れる人が後を絶ちません

  • 帰路は、この道標を左折して普賢寺へ

    帰路は、この道標を左折して普賢寺へ

  • 山肌ではシャクナゲの花が見ごろでした

    山肌ではシャクナゲの花が見ごろでした