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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

明石のハマチ考

  • 今年、明石沖の鹿ノ瀬で釣ったうまうまのハマチです

    今年、明石沖の鹿ノ瀬で釣ったうまうまのハマチです

 僕が敬愛するぼうずコンニャクさんのブログ「ぼうずコンニャクの寿司図鑑」で、明石のハマチに関する考察を見つけて読んでいたら、余りにも当を得ているので、ご本人には無断で転載させていただくこと、どうかお許しくださいね。
 (前略)
 今回の主役は明石浦漁業協同組合(明石市)から来たハマチである。
 総て40センチ前後で1キロ弱の重さ。
 活け締めのやり方が素晴らしいので、
 まだ死後硬直していない。
 最近、明石浦のハマチを手に入れるのは至難なので、
 なんとか八王子総合卸売センター「高野水産」で
 1尾確保して三枚に下ろすと、
 驚くなかれ、身をよじらせて抵抗する。
 皮がなかなかひけないのも、まだ身が生きているからだろう。
 
 「市場寿司 たか」にネタを持ち込むと、
 必ず刺身にして味見するのだけれど、
 この時点でたかさんともども、
 明石浦のハマチに圧倒されたのである。
 旨みが濃厚なのである。
 濃厚なのに舌の上からスススっと消える。
 その後から甘みが襲ってくるのだけど、
 身が甘いし、脂が甘い。
 そうなんだ脂が乗っているんだ、とこの甘さから思い知らされる。

 そして握りにしたその姿が「メチャクチャにきれいだ」。
 すしの本を作るなら、表紙ものといった貫禄がある。
 が、見た目以上に「うまい」ので、
 ボクの脳の上の方から桂ざこば師匠の声で「見てる場合やおまへんで!」
 というガラガラ声が聞こえてきそう。
 そして口に放り込んだら、これがまた大変なんですから。
 ネタが下(ママ)に当たった途端に、旨みがチンときて、
 ずいずいと強く感じられて消える。
 そして甘みを感じるとともにすし飯と馴染み、
 混ざり、そしてあれれと消えて行く。

 まだまだ話は続くのだ!
 翌日がこれ以上に味がいい。
 そしてまだまだ、なんと3日目のはもっと上。
 次回は4日目まで試してみようかな?
 「たかさん、もう一かんつけてよ!」

 ちょっと長文になってしまったけれど、今年の瀬戸内のハマチがまさにこれでしたね。
 僕も釣ってきたハマチを3日目まで食べたけれど、旨みがどんどん増してきて、まるでブリを食っているような気分になりましたよ。
 それに、ぼうずコンニャクさんの

 ネタが下に当たった途端に、旨みがチンときて、
 ずいずいと強く感じられて消える。
 そして甘みを感じるとともにすし飯と馴染み、
 混ざり、そしてあれれと消えていく。

 食の表現はまこと難しいのですが、僕はこういうのが大好きなんです。 
 興味のある方は、一度覗いてみてください。
 ぼうズコンニャクの寿司図鑑 http://sushi.zukan-bouz.com/