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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

雨の日の過ごし方…その3

 繁昌亭の落語がはねた後、少し時間が早いので天気さえ良ければ梅田まで歩くつもりでした。
 でも、あいにくの雨。しかたなくJRの東西線に乗って北新地駅へ。ここに来たら、行くところは、ここしかありません。
 「花狩人 かとう」
 いつものお店が一番落ち着きます。
 午後4時半過ぎ、お客さんは3人ほど。






 とりあえずのビールは、プレモル。サントリーに友達がたくさんいたから、モルツの味にならされてしまいました。(笑)
 (鰻屋でアサヒのスーパードライを飲んだのは内緒です)















 最初に登場したのは 造り盛り。脂の乗ったトロと気色のええ歯ごたえのヒラメ、さらに剣イカとイクラ。箸でつまんでいるのはキンメダイの炙りですが、この炙りが秀逸。身はほとんどレアなのによく締まっていて、噛みしめているうちに身と皮の狭間から旨みが滲み出てくるのです。


 お酒はすべて、酒ソムリエの加藤さんにお任せ。最初に登場したのは、お馴染みの十四代。でも、これは酒未来とうネーミングで初めて飲むお酒でした。
 十四代は、どれを飲んでもそつがない。美味しゅうございました。





 2杯目は、湧水仕込みの「寶剱」。料理の邪魔をしないさっぱりしたいいお酒でした。






 で、ふと顔をあげてカウンターの前に広がるショーケースに目を移すと、かけてあるタオルに下之町若頭會の文字が…。
 加藤さんは、泉大津の出身。そして、下之町といえば、だんじりで有名な街ですよね。加藤さんは、今年もお祭りの日に帰郷していたそうです。


 はい、お次はキンキの焼きもの。
 寶剱をいただきながら、じゅわっと脂が染み出てくるキンキを思わず貪ってしまいましたぁ。






 これはおまけ。キンキの鯛の鯛です。穴が二つ開いていて面白かった。






 三杯目は、「ほこ たて」というテレビ番組で有名になった「獺祭」。ラベルに寒造早槽とあるように、この時期に初しぼりして出荷する珍しいお酒です。
 まるで、水のように飲めるお酒でしたが、人気があってなかなか手に入らないそうです。









 ちょっと小腹が空いてきたので、もう少し何かほしいな、と思ったときに出てきたのがこれ。サバの押し寿司。
 お酒の邪魔をしないので、ついつい手が伸びて、あっという間に完食。




 そして、「まだ飲むんかい」と言われそうですが、〆に飲んだのが僕の大好きな「〆張鶴」の大吟醸。
 ほどよく味があって、その味が嫌味ではなく美味しく感じるから不思議。もちろんのど越しの良さは文句なし。どうしたらこんなに美味しいお酒が作れるのか…。そんなお酒でした。