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海南万宇国際海釣り大会の舞台となったのは、万宇市の沖に浮かぶ白鞍島周辺の磯とその海域の船釣り、トーローリングでした。
日本チーム（といっいても亜細亜釣魚連盟理事の吉田正則さんと僕の二人だけですが）は、迷わず船釣りにエントリーしました。
釣り船は、焼玉エンジンを搭載した漁船です。レーダーやＧＰＳはおろか、魚探さえついていないのですから、ポイントを探すのは山立てしかかりません。
でも、よく見ていると、日本の漁師ほどシビアに山を立てている風ではありません。南の国へ行くと、南の島へ行くと、不思議なことに余り小さなことにはとらわれず、大体でいいじゃないの、という風潮が強いですよね。この日の船頭のポイント決め方も、そんな風でした。適当なところで船を停め、適当に流し始めるのです。
それでもいきなり３０�僂曚匹離灰肇劵�が釣れたので、少しは期待したのですが、そのあとはオキエソの入れ食いで、早々にギブアップしてしまいました。
海は奇麗で、潮の流れもあるし、魚はいそうな雰囲気なのですが、こうも釣れないと、なんでや、ということになってしまいますよね。
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今回参加した中国、日本、台湾チーム |
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釣り船に乗り込んで、いざ、出船 |
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日本チームの吉田さんの竿が曲がっています |
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やり取りする間もなく、抜きあげてしまいました |
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掛かった魚は、３０�僂曚匹離灰肇劵�でした |
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このオキエソが、どこへ行っても邪魔をするんです |
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僕の竿にもエソばかりが掛かって、往生しました |
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台湾チームの陳さんの奥さんが釣りあげたシイラ |
大会会場になった街の風景をお届けします。
まるで30年ほど前の日本の原風景を見ているような錯覚にとらわれる街でした。
天秤棒や天秤ばかりが健在で、庶民の足はバイクか小型の三輪自動車でした。
ものがあふれている日本と違って、古いものを大事に使っている印象が強く、街中で自動販売機を探すのに苦労するほどでした。
上海や北京など、大都会の生活とは程遠く、その生き方はつつましやかで、南部の人特有明るさと素朴さ、人懐っこさが印象的でした。
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こんな状態でヤシの実が売られています |
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ココナツジュースを飲む台湾の陳さん |
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道路沿いに露店が並んでいます |
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変わった形と色をしたバナナ |
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これがジャックフルーツです |
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これレは魚の蒸し料理。おいしかった |
今回の釣り大会では、ホテルと港を往復している間にいろんなものを見聞きしました。
その中で最も印象的だったのが、露店で売られているさまざまなフルーツでした。日本では見たことがないバナナやジャックフルーツ、ココナッツジュースなど、どれも驚くほど安い値段で売られているのです。
そこで一度は、バスを停めてもらってポカリスエットのような味がする、ココナッツジュースの味を楽しみました。その中に変わった色と形のバナナがあったので、１本売ってくれと交渉したのですが、一房でないとダメだといわれ諦めました。皮が紫ががった色をしていて、形が太短いのです。どんな味がするのか、次回に機会があれば試してみたいと思っています。
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こんな状態でヤシの実が売られています |
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ココナツジュースを飲む台湾の陳さん |
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道路沿いに露店が並んでいます |
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変わった形と色をしたバナナ |
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これがジャックフルーツです |
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これレは魚の蒸し料理。おいしかった |
今回の釣り大会では、ホテルと港を往復している間にいろんなものを見聞きしました。
その中で最も印象的だったのが、露店で売られているさまざまなフルーツでした。日本では見たことがないバナナやジャックフルーツ、ココナッツジュースなど、どれも驚くほど安い値段で売られているのです。
そこで一度は、バスを停めてもらってポカリスエットのような味がする、ココナッツジュースの味を楽しみました。その中に変わった色と形のバナナがあったので、１本売ってくれと交渉したのですが、一房でないとダメだといわれ諦めました。皮が紫ががった色をしていて、形が太短いのです。どんな味がするのか、次回に機会があれば試してみたいと思っています。
京都府の舞鶴西港から出船して丹後半島の経ケ岬沖でアマダイとレンコダイを狙いました。レンコダイはよく釣れたのですが、アマダイはかろうじて１匹、４０�僂曚匹離▲�アマダイでした。
アマダイは、甘鯛とも尼鯛とも書きます。甘鯛は身にほのかな甘みと上品な旨みがあるために、こう呼ばれるようになったそうですが、尼鯛の語源はどうなんだろうと調べてみると、アマダイの横顔が頬かむりした尼僧に似ているところから来たんだそうです。
関西では、アマダイよりグジの呼び名の方がよく知られていますね。有名なのは若狭湾で獲れた若狭グジですが、最近は昔ほど取れないそうですね。そこで、まだ若狭湾より数が多い丹後半島周辺で獲れたグジを”丹後グジ”のブランドで売り出そうと、舞鶴の漁協が頑張っているそうです。
アマダイの身は、やや水っぽいために、味噌漬けや干物にされることが多いのですが、釣ったその日にお造りにして食べると、これまた上品な味わいですよ。
今回は、片身を昆布締め、残りを西京焼きにするため味噌漬けにしましたが、残った立派な頭を兜蒸しにしました。本当は、蒸し器でやった方がいいのでしょうが、早く食べたかったので、兜に酒を振りかけて電子レンジで約３分、チンで出来上がりです。
できあがった兜蒸しをテーブルの中央に置いて、徳島から届いたスダチをたっぷり絞り家内は対面から攻撃を始めます。反対側に座った僕は、まず、ほほ肉から攻略し始めました。ほほの奥の方まで身が詰まっています。それを引っ張り出しながら、紅葉おろしを添えたぽん酢に少しだけ浸して口へ運びます。
むふふふふ。
思わずそんな声がもれました。ほほ肉にしては軟らかい方で、歯を押し戻すほどの弾力はありませんが、口の中ではらりと崩れた瞬間から、まるで吟醸酒のような後口の爽やかな旨みが口いっぱいに広がるのです。
どうして白身魚は、ぽん酢との相性がこんなにいいのだろうか。食べるたびに、酸っぱさと、身の旨みと、甘さが三位一体となって、これでもか、これでもかと押し寄せてくるのです。魚は骨周りの身がおいしいといいますが、兜煮は、まさのそれを象徴するお味でした。
ごちそうさま。
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- 今井浩次 プロフィール
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1944年兵庫県尼崎市生まれ。
週刊釣りサンデー元取締役編集局長。沖釣り歴は約40年、阪神沖釣クラブ相談役。
サンテレビ「ビッグフィッシング」の解説者。その他、スポーツ紙や日刊紙に釣りコラムを連載中。
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