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京都府の舞鶴西港から出船して丹後半島の経ケ岬沖でアマダイとレンコダイを狙いました。レンコダイはよく釣れたのですが、アマダイはかろうじて１匹、４０�僂曚匹離▲�アマダイでした。
アマダイは、甘鯛とも尼鯛とも書きます。甘鯛は身にほのかな甘みと上品な旨みがあるために、こう呼ばれるようになったそうですが、尼鯛の語源はどうなんだろうと調べてみると、アマダイの横顔が頬かむりした尼僧に似ているところから来たんだそうです。
関西では、アマダイよりグジの呼び名の方がよく知られていますね。有名なのは若狭湾で獲れた若狭グジですが、最近は昔ほど取れないそうですね。そこで、まだ若狭湾より数が多い丹後半島周辺で獲れたグジを”丹後グジ”のブランドで売り出そうと、舞鶴の漁協が頑張っているそうです。
アマダイの身は、やや水っぽいために、味噌漬けや干物にされることが多いのですが、釣ったその日にお造りにして食べると、これまた上品な味わいですよ。
今回は、片身を昆布締め、残りを西京焼きにするため味噌漬けにしましたが、残った立派な頭を兜蒸しにしました。本当は、蒸し器でやった方がいいのでしょうが、早く食べたかったので、兜に酒を振りかけて電子レンジで約３分、チンで出来上がりです。
できあがった兜蒸しをテーブルの中央に置いて、徳島から届いたスダチをたっぷり絞り家内は対面から攻撃を始めます。反対側に座った僕は、まず、ほほ肉から攻略し始めました。ほほの奥の方まで身が詰まっています。それを引っ張り出しながら、紅葉おろしを添えたぽん酢に少しだけ浸して口へ運びます。
むふふふふ。
思わずそんな声がもれました。ほほ肉にしては軟らかい方で、歯を押し戻すほどの弾力はありませんが、口の中ではらりと崩れた瞬間から、まるで吟醸酒のような後口の爽やかな旨みが口いっぱいに広がるのです。
どうして白身魚は、ぽん酢との相性がこんなにいいのだろうか。食べるたびに、酸っぱさと、身の旨みと、甘さが三位一体となって、これでもか、これでもかと押し寄せてくるのです。魚は骨周りの身がおいしいといいますが、兜煮は、まさのそれを象徴するお味でした。
ごちそうさま。
仲よろしいなぁ…
こっちがご馳走さまだよ(爆)