関西最大級の釣り情報サイト「関西釣り百選」は大阪、京都、兵庫、和歌山、三重、福井の釣り情報をナビゲートしています！
-
 |
アケビの実が熟すと自然にぽっかり口を開きます。この実は小鳥も大好きです |
-
 |
食べるのは種子を包む胎座と呼ばれる部分。甘酸っぱい果肉を味わって種だけプッと吐き出します出します |
昨日の台風はいかがでしたか？。近畿直撃ではないし、大したことはないかな、と思っていたのですが、結構、風雨が強くなりましたね。今朝、散歩していると道路わきには強風で折れた木の枝が散乱していましたよ。
台風で一番に思い出すのが僕が若かりし頃の山行きでした。
今は亡きＹ先輩たちと旗揚げしたワンゲル部の初の遠征が北アルプス立山連峰の名峰「剣岳」だったのです。剣岳登頂を目指す前夜、弥陀ヶ原にベースキャンプを設営したのですが、太平洋上にあった台風が急に進路を変え北陸地方を直撃したのです。
その夜、強風で飛ばされないようひと晩じゅうテントを押さえて夜明けを待ったのが、今のことのように思い出されます。
でも、このときの遠征は苦あれば楽ありでした。翌日は見事に晴れ上がり、剣岳の雄姿を存分に堪能することが出来たのです。
山行きのとき、まるで野人のようなＹ先輩に教えたもらったのがアケビの味でした。秋には黄色く染まった山芋の葉を探し、ムカゴを取ることをも覚えました。ムカゴは蒸したりムカゴ飯にしたりするのもいいのですが、山では生のまま何もつけずに齧りました。よく熟したムカゴは、山芋そっくりの味でした。櫟（いちい）の木になる赤くて小さな実が甘くて美味しいことも教わりました。
Ｙ先輩には山の楽しみ方を教わりましたが、釣りの楽しさを教えたのは僕です。晩年はよく一緒に釣りに出かけたのですが、いまはもうそんな夢さえかないません。
アケビの実を見るたびに野人のようなＹ先輩のことが思い出されます。
すっかり秋めいてきましたね。
朝、散歩していても大地や空気から秋の気配が色濃く感じられるようになりました。
僕にとっては、センチメンタルな秋というより、何を食べても美味しいと思う食欲の秋ですね。減量しなさいと先生から言われているのに、体重は増えるばかりです。
「どうしたら痩せられるのでしょうか」とやる気もないのに聞いてみたりして過ごす、秋なのです。だって、美味しいものを我慢するのってｒ一番辛いと思いませんか？(爆）
香住ガニと呼ばれるベニズワイ漁が解禁された日、香住へ釣りに出かけました。
午後4時の出船で、日没まではマダイやチダイを狙い、日が沈んでからシロイカ釣りという豪華なリレー釣りでした。
で、日没までのマダイ釣りは、マダイと呼べるほどのサイズは１匹も来ず、手のひら大のチャリコやレンコダイが遊びに来てくれただけ。そのかわり４０�儷瓩ぅ泪▲犬�３匹も釣れて、いいお土産になりました。
もともと本命はマダイではなくシロイカでした。日が沈んでさあ、これからシロイカの時合いというころに音もなく現れた(あまり前か…）のは、サバフグとサゴシでした。
せっかくスッテに乗ったイカを横取りして行くわ、仕掛けを切っていくわで大騒動。大事な豊後スッテを８つもさらっていきましたよ。
こうして期待したイカ釣りは、可もなく不可もなくで終わってしまいました。
先週の金曜日から３連ちゃんで釣りに出かけておりました。
金曜日は、つり人の別冊の取材で和歌山県美浜町から日ノ岬沖へ出てチョクリノマセでメジロやカンパチを狙い、翌日の土曜日は魚拓仲間が集まって湯浅湾でタチウオ釣り。そして、最終の日曜日が某所のイカダに上がってアオリイカを狙う予定でした。
チョクリはよく釣れて取材は大成功、湯浅湾のタチウオは苦戦しましたがお土産だけは確保。そして、いよいよ某所のイカダへ上がったのです。
子供連れのご夫婦と一緒に渡船に乗ったのは、午前６時前でした。朝一番はイカには実績がある島の陰に設置されたイカダへ上がったのです。
風が舞って少し釣りにくそうですが、とりあえず３号のピンクーマーブルのエギをつけて戦闘開始です。
１時間…
２時間…
２時間半…
イカからの応答はありません。
エギを５回以上交換してみたのですが、ダメでした。
渡船が見回りに来ました。ダメだと聞いた船長は「イカダを変わってみるか？」
と聞いてきたので、渡りに船と、今度は地方よりのイカダに変わりました。
１時間…
２時間…
２時間半…
やはり応答がありません。
また渡船が見回りに来ました。またダメだというと「もう一度、朝のイカダへ戻ってみるか？」と聞いてきます。
今度も渡りに船と朝のイカダに戻りました。
１時間…
２時間…
今度は３時間…
すでにイカダに上がってから６時間になろうとしていますがイカからの応答はなし。
また渡船が見回りに来ました。もう一度、今度は違うイカダへ上がって見るか、といいます。
もうイカダを変わっても一緒かもしれないけど、一縷の望みを抱いて、最後の場所変わりです。
イカダを変わると少しやる気が出てきます。しかし、１時間もキャスティングを続けると、しんどくなって座り込んでしまいます。
そして、ついには気力も体力も尽きてへそ天を決め込みました。
少し寝ると、またやる気が出てきます。でも、すでに午後３時を回っていました。次に渡船が来たら上がろうと決心して、懸命にキャスティングを続けたのです。
すると奇跡が起きました‼。
なんと大げさな表現でしょうか、ハンバーグサイズのアオリイカがたった１パイ釣れただけというのに…(爆）
でも、その１パイがどれだけ嬉しかったことか…。
釣りは、０と１では大違いなのです。
久しぶりにそんな言葉を噛みしめた一日でした。
黎明とは、夜明け、明け方の意味もありますが
新しいことが始まろうとするとき…
朝 目覚めて一番にすることは、外に出て空を見上げること
美しい夜明けを見ることもありますが
まるで緞帳のように厚い雲が垂れこめているときもあります
どんなときでも心が晴れるのは
山の端からこぼれるようにして光をまきちらす夜明けの瞬間ですが
それは、あっという間の出来事
たちまちのうちに、白くて冷たさを含んだ夜明けの大気が周りを支配してしまいます
一日の始まり…黎明
それが３６５回繰り返されて、一年が終わります
あと何回、夜明けを見ることが出来るだろうか…
1 |
2 |
3 |
4 |
5 次のページ »
- 今井浩次 プロフィール
-
1944年兵庫県尼崎市生まれ。
週刊釣りサンデー元取締役編集局長。沖釣り歴は約40年、阪神沖釣クラブ相談役。
サンテレビ「ビッグフィッシング」の解説者。その他、スポーツ紙や日刊紙に釣りコラムを連載中。
プロフィール詳細へ
- Calendar
-
- Archive
-
- Link
-
