寒波の襲来で釣りにも行けず、久しぶりに天満天神繁昌亭に出かけてみる事にしました。
昼席はまだ当日券があるというので飛び込みです。午前11時過ぎにチケットを買って昼食を食べ、午後12時半の開演に並んだのですが、すでに1階席はほぼいっぱい、仕方なく2階席の中央に陣取って開演を待ちました。
この日のお目当ては、桂ざこばの一番弟子、都丸と人情話が得意な林家染二です。
笑福亭学光や桂枝三郎のあと中トリを務めたのが桂都丸です。出し物はおなじみの「上燗屋」。屋台の店主と酔っ払いの軽妙なやり取りが面白くて、盛んに場内を沸かせていました。
たまたま前日に桂一門の若手がテレビで同じ出し物をやっていたのを見てしまったのですが、格の違いを感じさせるほど都丸の巧さが際立っていました。
仲入の後、かぶりつきは田渕岩夫の漫談です。大阪のおばちゃんネタで場内は大爆笑。そのあと金髪にピンクの着物で登場した桂きん枝の弟子、きん太郎も面白かったけど、トリを務めた林家染二はさすがでした。
出し物は人情話の大ネタ「子は鎹(かすがい)」。離婚した夫婦を引き合わせ、めでたく再婚させるという子供の活躍ぶりに、思わず目元がうるうる。それにしてもトリに、こんな演目を持ってくるとは、染二も人が悪い。
あっという間の三時間で、打ち出しは午後四時。外に出て天満宮をのぞくと、まだ「えびす祭」をやっていました。おおきな”えべっさん”と大鯛に手を合わせた後、天満市場の近くに魚の美味しい店があると聞いていたので、歩いて探しに出かけたのですが、これがなかなか見つかりません。
「魚庭」と書いてなにわと読む店なのですが、調べていった電話もつながらず、仕方なく梅田へ出ていつものコース、「花狩人かとう」でクジラの尾の身をあてに一杯やって帰りました。久しぶりにのんびりした一日でした。