…秋風…
大阪で昼間空をあおいだら雲ひとつなく晴天。
こんな絶好の釣り日和に大阪の街なかにいてるとは・・・。
少し冷えたので「蓬莱」の豚まんを買いに来た。
都会ならではの空気と人混みをかいくぐって歩いていると「栗御飯」だとか「松茸○○」とか食べ物のことばかりが秋めいている。
紅葉も時期だから、京都の上桂川に抜ける例の道あたりに行きたいとも思ったりもしていたが、まだもう少し早そう。本格的な紅葉はあとちょっとやろうな〜と言いなだめ、ふと空を見るとそんなふうに雲がなくなっていた。冷たい風が入りだした証拠だ。
少しでも小高いところはもしやもう乾いた風が吹いている!?。
そう思って、信貴山に行ってみることに。
ここまでは渋滞をしのぎ、なんとか都会の喧騒を離れほっとする。
さっきまでいた10キロ向こうとは大きく違う。
生駒山頂遊園地は逆に少しさびしそう。近いので皆さんもっと行ってみましょう。休日でもすいているようなので。
山から見る大阪は完全にかすんでいて、肉眼に頼るとほかに見るすべもないのでほぼ真っ白。街から山を見た時は蒼い感じがしたんだけれど。
ドライブウェーを走る傍らに色付き始めたツタや紅葉がそろそろ出始めている。
赤くなったら人が増えるのだろうか。そんなイメージはもともとないが、人が少なすぎる。
たった2時間のドライブで見たものに、海なら結構聞く「夫婦岩」なるものがあった。また鐘のなる公園などがあったりした。「金が成る」とは書いてなかった。
夕暮れに間に合えと、車を止められる場所に下っていく。途中民家のある道は大変せまいのだ。
早く行かねばスカーレット色の秋の夕暮れをみのがす。
ファインダー越しに夕日が段々小さくなっていった。
柔らかい穂をゆらす程度の秋風が「明日も晴れだ」と伝えてくれた。
明日は竿を振ってみよう。