8月の台風前の湿舌の影響で兵庫県佐用町は大変な被害に見舞われました。
昨年の8月19日に撮影した作用川の様子。この川がまた戻ってくるのか・・・・。
災害から20日ほど経ちますが、お客様がその地におられることもあって、作用町にお見舞いに行くことにしました。
作用町の現場は今も洪水の爪痕が痛々しく特に仲町界隈にかけては家の軒下まで濁流が上がったという風に聞きました。
気の毒にも一家4人が体をロープでつないだまま発見されたり、4km下流の千種川で見つかった人もいたり、大勢の犠牲者を出しました。当日は町内放送で女の子の行方をまだ探していることなども聞こえました。
近くのコンビニの店員さんともお話ししましたが、その方の家は完全に使い物にならなくなったそうで今は仮設を急いでいるということでした。それでも気丈にふるまってあり、それが却ってつらく感じました。
作用川上流の山斜面からすでに土砂崩れになり、重量を増した泥水が川の堤防や橋破壊していきます。さらにエネルギーを増大させて下流の町を飲み込んでしまいました。
橋脚の上に引っかかる草や道路の安全策にかかる草の位置などから洪水のすごさを感じます。
家の中まで泥流が入り、家も商店も全く機能しない状態になっています。地形や家の向きによっては影響の少なかったおところもあるようですが、しかし言葉で表せば「悲惨」。
近所の神社が高台にあってその階段から上に避難する人もたくさんいたそうです。
川沿いに並ぶ家屋の修復などに追われている毎日だそうで、皮肉にも高い青空を貫いた太陽光線が地元の方を照りつけていました。
知り合いの方と地元の老人養護施設、役場に少し顔を出して帰りました。犠牲にとなられた方々のご冥福もお祈りします。