1960年代といえば高度経済成長時代で、自分の子供の記憶はもうかなり薄らいでいますが思い返してみると・・・。
先ず私の生まれは壱岐の島という離島であったたため経済の波もやや遅れて入ってきたものと思います。
田舎に住んでいるものは田舎を田舎と思っていません。近所付き合いの中で時代の進歩を知るのです。
我が家は自然がいっぱいで、ちょうど今と同じ、この夏の時期が一番印象に残っています。蝉取り、昆虫採集、お絵かき、探検ごっこと子供のころには何不自由なく遊んでいました。
覚えているのは私が5〜6歳、幼稚園から小学校に入った時、井戸水で生活をしていた家庭がほとんどですが、裕福な家庭は現代の三種の神器洗濯機冷蔵庫テレビがもう入っていたのです。うちにはありませんでした。
でも不自由してなかったからいらなかったのですが、水道や電話を引かせるためにいろんな風評を振りまいていたんだなと今更らながらに思います。たかが3〜4年のうちに家には冷蔵庫からテレビから洗濯機から何もかも入ってきます。
経済成長とは恐ろしいもので農家fだった我が家は民宿を始めました。
自分が小学校の3年生でした。五右衛門ぶろをたき、皆がいつも一緒に行動していたと思います。知らない人が空き部屋を借りに来ました。何らかの事情があったのでしょう。何も知らずに遊んでいましたが。
いつの間にか牛がいなくなりました。田んぼも荒れてそのままになりました。家にはカラーテレビが入ってきました。
夜は子供テレビを見ることはできませんでしたが、聞こえてきたのが「バラの首飾り」とかの歌謡曲です。
ちょうどGS(グループサウンズ)が流行っていたころです。学校のテレビのある教室であさま山荘事件をやっていました。その前に大阪万博がありました。激動の時代ですがすべて前向きでした。
その頃のスター、ザ・タイガース。
そのタイガースのギターやっていた方が森本太郎さんです。
太郎さんと気安く呼べる間ではありませんが、とても気さくに接して頂き太郎さんでよいのかもと思うほどの人格者でした。
いい夜でした。素敵な夜をありがとうございました。