関西最大級の釣り情報サイト「関西釣り百選」は大阪、京都、兵庫、和歌山、三重、福井の釣り情報をナビゲートしています！
４月の終わり、福井県小浜へ麦イカ釣りに出かけました。初夏に釣れる麦イカは、小型なので身が柔らかく、食べてもおいしいので毎年釣りに出かけるのですが、その時のレポートはまた後日に。
小浜港へ釣りに出かけるときいつも気になっていたのが、港のすぐそばにある水汲み場でした。最近、立派に整備されて小屋が建ち、名盤も付けられました。その名盤には平成の名水百選、雲城水とあります。釣りから帰ったとき何度か飲んだことがあるのですが、海のすぐそばにあるのに、塩気がまったく感じられません。
そこで、帰ってから調べてみました。この水汲み場は、小浜郵便局の隣、雲城公園内にあります。海はすぐ目の前に広がっていますが、地下３０ｍの砂礫層から噴き出しているため、海水は全く混じらないそうです。水源は小浜市の遠敷川上流、上根来の水源の森とされており、百年近くかかってこの地に湧き出てくるといわれています。
湧水量が多いためか、源泉かけ流しのように一年中、流しっぱなしです。地元の人たちに愛用されており、ポリタンクを持って汲みに来る人たちが絶えません。この水を使って豆腐やお酒も造られており、百年かかって湧きだしてくることから、どちらも「百伝ふ」（ももつたふ）のネーミングで売られています。小浜へ釣りに行かれたら、ぜひ一度、立ち寄ってみてください。おいしいお水ですよ。
-
 |
雲城水の水汲み場です。最近、立派な小屋が建てられました |
-
 |
水汲み場です。一年中、水は流しっぱなしです |
これがホタルイカの餌です。2本バリで頭と胴にハリをかけます
和田さんはガシラをダブルで上げてご機嫌です
キツネメバルです
この日は春季大会でした。クラブの旗が掲げられています
南村さんが竿を曲げています
まずまずのサイズのウッカリカサゴです
ムシガレイが釣れました。イカの餌に来たのでしょうか？
僕の釣果です。ウッカリカサゴ、アヤメカサゴ、レンコダイの３目釣りでした
４月の最終日曜日に兵庫県の浜坂で阪神沖釣クラブの春季大会が開かれ、参加してきました。
ホタルイカといえば富山湾が有名ですが、実はホタルイカの水揚げ日本一は浜坂港なのです。そのホタルイカを餌にマダイを釣ったり根魚を釣ったりするのです。人間と同じように魚もイカの餌が大好きのようですね。
さて、今回の大会は根魚が対象です。ガシラ（カサゴとウッカリカサゴ、アヤメカサゴの３種が期待できます）のほかクロソイやキツネメバル、アコウ（キジハタ）などが対象で、１匹長寸で競います。
午前７時半からセリが始まるホタルイカに合わせて、出船は午前８時にしました。とれとれの餌を仕入れてからスタートというわけです。
２０人余りのメンバーが３隻の船に分乗、勇躍、沖を目指しました。僕が乗った船は宮崎船長が操船する飛龍丸です。
水深60ｍぐらいの場所から深いところでは90ｍを超えるポイントまで探りましたが、どの場所でも真っ先に飛びついてくるのはガシラ（ウッカリカサゴ）です。本当はクロソイを釣って寸法を稼ぎたいのですが、そうは問屋が卸してくれません。
僕たちの船は大半がガシラで、キツネメバルとムシガレイ、レンコダイなどがにぎやかに竿を曲げてくれましたが、どれもドングリの背比べといったサイズ、ガシラも40ｃｍオーバーを期待したのですが、大きいもので31、32cmでした。
優勝魚は、予想通りクロソイで40cmには届かず３７・５cmでした。
 |
赤に白にピンクと３種混合の見事な演出です |
まだお休みが続く人もいますが、僕のＧＷは今日でおしまい。午後からオール阪神さんらと福井県の小浜へ麦イカ釣りに出かけます。麦イカ釣りはスポーツ紙の取材で４月２８日に出かけたばかりなのですが、よく釣れているので、どうしても行きたいという阪神さんにお付き合いすることに…（今回はビッグフィッシングの取材です）。
毎年、ＧＷは渋滞がひどいので取材には出ないのですが、３日に講演を頼まれていたので須磨まで出かけました。自宅を２時間前に出発したのですが、第二神明の名谷から阪神高速神戸線の西宮まで約３０�劼僚詑擇如¬鸞�の時間ぎりぎりに到着するという危ない場面がありました、やはりＧＷは仕事を入れないほうが無難のようですね。
４日はなにも予定がなかったので、家内に誘われて堺市の浅香山浄水場へ出かけました。この浄水場は、桜の通り抜けならぬ、ツツジの通り抜けで有名なんです。今週末ごろが見ごろと紹介されていましたが、日当たりのいい場所では一部はすでに花が枯れ始めており、今週いっぱいもつかな、と心配していたら、今日（５日）でおしまいなんだそうです。樹齢３０年を超える平戸ツツジもあって、なかなか見ごたえがありました。
-
 |
こんな平戸ツツジの堤が浄水場を取り巻くように広がっています |
-
 |
純白のツツジが日の光に映えます |
-
 |
浄水場のすぐ裏が大和川、フナでも狙っているのでしょうか？ |
-
 |
対岸ではぶっ込み釣りでコイを釣っていました |
-
 |
こちらは北側の堤に咲くツツジです |
 |
これがスズキ目シマガツオ科のシマガツオです。 |
福井県の小浜へ麦イカ釣りに出かけたとき、シマガツオを釣りました。特別に珍しい魚ではないのですが、普段の昼間は深い海にいることが多いので出会うチャンスがあまりないのです。以前に奄美大島で釣りをしていたときに釣り上げた記憶がありますが、それから１５年近くも経っており、今回が２度目ということになります。
シマガツオのシマは、島。この島には南方という意味があり、姿がマナガツオに似ているため南の海で取れるマナガツオに似た魚からシマガツオの呼び名が生まれたといわれています。以前、吉本興業が懸賞金をかけたマンザイウオもシマガツオの仲間です。
そういえば今年の初めだったか大阪の某ラジオ番組に出演した知ったかぶりの釣り人が、吉本興業のマンザイウオの話をしたとき、仲間にはシマガツオという魚いると紹介していましたが「シマガツオはカツオの仲間ですか」という司会者の問いかけに、そうだと答えたのには、びっくりというより言葉を失いました。間違ってもシマガツオは、カツオの仲間なんかではありません。似て非なるものでもありません。くれぐれもお間違いなきよう。
シマガツオは、日本近海だけでなく熱帯から亜熱帯の海に多く、夜間に浮上してきて小魚やイカを食べるそうです。これで麦イカ釣りの仕掛けにかかった理由がわかりました。
シマガツオといっても知らない漁師が多いのですが、エチオピアといえば、ああ、あの魚かという漁師が多いですね。エチオピアという呼び名には諸説あり、この魚がよく取れた１９３０年代、エチオピアの皇太子と日本人女性との間にロマンスが生まれ、それを記念してという説もあれば、この魚がよく取れた時期にエチオピア王国との外交関係が親密になったからという話もあります。
この日、僕は２匹もシマガツオを釣ったのですが、あまり美味しそうに見えなかった（食べたことがない）ので放流してしまいました。ところが帰宅してから調べてみると、大型は程よく脂が乗っておいしい、とあります。しまったと思いましたが、すでに後の祭りでした。もう一度釣って、今度はぜひ食べてみたいですね。どんな味なのかな〜あ。
和歌山県の日ノ岬沖にあるトフという魚礁で、マダイとイサギが釣れ出したと聞いて出かけてみました。
船宿は、日高町の柏にある浜吉丸です。常連さんが多く、浜船長も好き勝手に釣らせてくれるので、のんびり楽しむにはいい船です。
ちょうど夜が明けるころにポイントに到着しました。船長が「どっちでやる」と聞くので、最初は、右舷か左舷かどちらで竿を出すかを聞いているのだと思っていたのですが、実は、そうではなかったのです。
イサギだけを狙うなら手釣りでも竿釣りでもいいのですが、鉄火面でアミエビを撒いて疑似バリで釣ります。
マダイをメーンにイサギもと欲張る人は、沖アミの餌で天秤ズボ釣りになります。船長がどちらでやると聞いたのは、このことだったんです。
もちろん僕は、いろいろと釣りたい方だから、沖アミの釣りを選びました。
水深は60ｍあまり。タナは50ｍからスタートです。仕掛けの全長は６ｍですから、56ｍまで下ろしてタナ返し、50ｍまで戻してから竿をあおりマキエを撒きます。
水温はようやく18度台まで回復しましたが、エサ取りはあまりいません。
打ち返すたびにタナを変えて探っていると、40ｍ付近でアタリが出始めました。いきなり食ってきたのは35cm近いイサギ、沖アミで釣れるイサギは、アミエビを撒いて釣るより大型がそろうのが魅力です。
同じタナでイサギを３匹ほど釣った後、ようやく待ち望んでいたアタリガ出ました。竿をたたくような引きは、間違いなくマダイです。１匹目は食べごろ、４０cmオーバーのメスのマダイでした。
このあとタナを３５ｍまで上げてイサギやマダイを追加、そろそろクーラーは満タンかなというときに、大きなアタリがやってきました。最初はメジロか何か、青物のような引きだったのですが、途中から竿をたたき始めマダイだと確信しました。このマダイは６５cmもあり、華々しくフィナーレを飾ってくれました。
マダイは、３５〜６５cmが４匹、イサギも３８cmぐらいのを頭に１５匹ほど、久しぶりにいい釣りができました。
- 今井浩次 プロフィール
-
1944年兵庫県尼崎市生まれ。
週刊釣りサンデー元取締役編集局長。沖釣り歴は約40年、阪神沖釣クラブ相談役。
サンテレビ「ビッグフィッシング」の解説者。その他、スポーツ紙や日刊紙に釣りコラムを連載中。
プロフィール詳細へ
- Calendar
-
- Archive
-
- Link
-
