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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

«ハモ食べて、わっしょい おこしやす・・サヨリ»

ラッシュアワー

 ある土曜日の朝、午前6時30分
 兵庫県家島にある海上釣り堀へ向かうために集まった釣り人たちである
 その数ざっと100人近く
 ほとんどの人が巨大なクーラーを持ち、竿袋を肩に急ぎ足で船に乗り込む
 釣り堀ができた当初、ブームは一過性のものだといわれてきた
 ところが、もうかれこれ20年近くにはなるはずなのに、その人気は衰え知らずだ
 そんな釣り堀のどこに魅力があるのか?
 イケスに放流された魚を釣りあげて何が面白いのか…
 釣れて当然と思われてきた魚だが、実際にやってみると一筋縄ではいかない
 手を変え、品を変え、精いっぱいご機嫌をとってやらないことには釣れない
 ある意味、自然の海にいる魚を釣りあげる方が簡単だと思える日もある
 自然の海でも、イケスの中でも、魚は必死になって生きている
 必死になった魚を釣りあげようと思えば、釣り人も必死にならなければならない
 そこが面白いのかもしれない