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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

«紀伊水道の沈船のアジ 秋といえば…彼岸花»

平家落人の里…御崎

御崎の集落近くから香住海岸を望む。男性的な海岸美で有名です

御崎の集落近くから香住海岸を望む。男性的な海岸美で有名です

 ズワイガニや香住ガニ(紅ズワイガニ)で有名な但馬海岸の香美町香住へ釣りに出かけていました。
 香住沖のポイントで釣りをしているとき、ふと眼を上げるとよく見えるのは、名勝・鎧の袖であったり余部鉄橋だったり、平家の落人の里である御崎地区や余部崎灯台でした。
 いつも出船時間に間に合うよう早朝に車を走らせ、釣りを終えたらさっさと帰路に就くため、海の上でしか見ることができなかったものばかりですが、いつかはゆったりと時間を取って尋ねてみようと思い続けていたのです。
 それが今回、思いがけなく実現しました。
 今回はマダイ&イカのリレー釣りなのですが、出船が午後4時と遅いため、ちょっと早めに出発すれば現地で時間が作れそう、という状況だったのです。
 落人の里である御崎は、余部にあります。今回はこの落人の里と余部崎灯台を尋ねるつもりでした。
 現在はまだ無料の香住道路は、余部まで伸びていました。香住から10分ほどで到着です。新しく架け替えられた余部鉄橋は、鉄橋ではなくコンクリート橋に変身して昔の面影はなくなっていましたが、道の駅が出来て、えらい賑わいでした。
 そんな観光客をしり目に海岸沿いの曲がりくねった細い道をたどり、御崎地区を目指します。
 落人の里として知られる御崎地区は、壇ノ浦の戦いに敗れた門脇宰相平中納言教盛(かどわきさいしょうへいちゅうなごんのりもり)を大将とし、伊賀平内左衛門家長、矢引六郎右衛門らが同じ船に乗り込み、遠く壱岐、対馬方面へ逃れようとしたところ日本海を漂流、香住近くへ流れ着いたため磯伝いに御崎まで落ちのび、土着したといわれています。このような歴史の証として、当地には現在も門脇家と矢引家が現存し生活しているそうです。
 余部鉄橋から20分ほど、急峻な崖にへばりつくように家屋が散在する御崎地区へ着きました。よくぞこんなところに…それが第一印象でした。往時は俗世間から離れひっそりと隠れ住んでいたのでしょうが、田畑が耕せるような土地ではなく、その生活はどれだけ難渋したことでしょうか。 里へ出るにも細くて険しい山道をたどるか、海岸へ降りて小舟を使うしか手段のなかった僻地でした。
 余部崎の灯台は、御崎の集落から5分ほど走ったところにあります。海面から約284mの高さにある灯台は、日本一高い場所にある灯台として有名です。
 岬の突端は見晴らしがいいせいか、不審船や不法侵入者を監視するために、自衛隊が常駐しているようです。この日もたくさんの人が任務についていました。
  • 海へと落ち込む急峻な崖にへばりつくように家が並ぶ御崎地区

    海へと落ち込む急峻な崖にへばりつくように家が並ぶ御崎地区

  • 平家そばのお店がありましたが、お客さんはいませんでした

    平家そばのお店がありましたが、お客さんはいませんでした


コメント

2012-09-18 04:16:31|

明石のタコ釣りの時は、お世話になりました。

香住は、家族旅行で二度ほど行きましたが平家所縁の地とは、初めて聞き勉強になりました(礼)

香住漁港は、砂地でキスが沢山釣れて子供たちも喜んでいましたが、宿の人に聞くと余部の方が型が良いと言われたので行きましたが、根掛かりが酷くて釣りになりませんでした(悲)

これからも、体に気をつけて楽しいブログ続けてくださいね。

2012-09-18 08:21:37|今井

 鳥さん

 ありがとうございます。
 余部のキス釣りは残念でしたね。どこかに根がかりしないいい場所があるのかもしれませんね。
 機会があれば、近藤さんと一緒に是非、一度お店の方へお伺いしたいと思っています。