関西の沖釣り名人今井浩次の「今日も釣り気分」｜関西最大級の釣り情報サイト「関西釣り百選」

これが釣り大会の会場になった海上の遊歩道です

　関空を午前に立ち中国の厦門に到着したのが、その日の午後。空港では亜細亜釣魚連盟の王者興さんが大きな体をゆすりながら出迎えてくれました。
　
　その日の夜は歓迎の祝宴。今回の厦門の大会は、中国から60人余りがエントリーしており、香港や北京からの参加者もありました。日本のほか韓国、台湾、マカオの４か国の選手が集まりました。
　初代の議長だった小西和人さんの遺志をついで2代目の議長になった僕は、挨拶のことが気になってせっかくの美味しい料理なのに、何を食べたのかはっきり覚えていない始末、カンペイ、カンペイの大合唱で祝宴の幕は閉じました。

　さて、翌日の大会は厦門沖に散らばる大小の島々に渡って磯釣りの予定だったのですが、大会の直前になって、急きょ磯釣りが中止になってしまいました。推察すれば、台湾との軍事境界線に近い場所なので、そのような場所で釣りはまかりならぬ、というお達しが政府の上層部からあったようなのです。これも国情でしょうか、仕方ないですね。

　で、急きょ会場に設営したのが、五縁大橋のたもとにある海上に設置された遊歩道。長さは１㎞以上もあり釣り桟橋のような形なので、大会を開くにはうってつけ？だったようです。ただ、魚が釣れなければ大会にならないので、遊歩道の外側を網で囲い、そこにマダイやヒゲダイ、チヌなどを放流したそうです。いわば釣り堀状態での、釣り大会となりました。

　何万元かの費用をかけて魚を放流したそうですが、養殖した魚の習性でしょうか、何箇所かにかたまってしまったようで、釣れる場所と釣れない場所の差が極端なのです。そんな事情でたまたま？悪い場所に当たったのか日本チームは、見事初日は全員がボーズでした。果たして２日目は巻き返しなるか、それはまた次回に。