尾鷲でグレ釣り・・・茶瓶
全天候型釣り場・・尾鷲
「震災以来、海の調子が悪いんです。」と船頭さんが言います。
本当に震災の影響なのかどうかわかりませんが、3月11日は一斉に沖へ出て津波をやり過ごせたらしいです。波高は1.7mあったということですが、丁度尾鷲の干満の差とほぼおんなじ程度。しかし小刻みに数回来たということで湾内の筏やカセはやはり網が抜けたり流されたりと被害があったようです。
ただ狭い水路がないだけまだましだったようですが、あの日以来なぜか釣れなくなっているような感じで、漁業にも影響が出ているみたいです。ですから釣り客も少なくなって人の出足が遠のいているようです。でも一緒に行った奥田健太郎君や国兼巨人(なおと)さんが言うには、やっぱり尾鷲が堅いでしょうと太鼓判を押す。理由は船頭さんが各磯の状態を細かく分析してあって、できるだけ可能性の高いところからつけていただくので、釣り人は船頭さんに任せて行けば高確率で魚に出会えるというところにあるようです。
藤尾渡船さんは釣り大会でも、普通の釣りの時でも大変に親切で配慮が細部にわたっておられます。人気の渡船屋さんですが、それでも震災以降はお客様が激減しているようです。ぜひ皆さん藤尾渡船さんに出向いて見てください。いい思いができると思います。
上がった磯は茶瓶という磯で、磯の形からして「お茶でもどうですか〜」と言いたくなるような3人で丁度いい磯です。シモリも水深も適度にあって、意外と潮も動きます。
船頭さんは「この時期ここなら一番釣れると思います」と断言をしていただきました。健太郎君も国兼さんも雨が降って風もあって厳しいコンディションの中でしたが、結構速くから竿を曲げてくれました。
大したものです。
水温はまだまだ冷たいですが、けして深くないタナで釣れてきます。国兼さんも私も案外浅いタナで尾長グレを釣りました。
この時期、グレは産卵後でチヌののっ込みの時にこれだけグレが釣れるとは想像もしておりませんでした。釣ったグレには丁度産卵期のものもいました。季節がずれているのか。やはり尾鷲。魚影が濃いです。是非行ってみてください。
このときの記事は「関西のつり」6月号で登場します。みてくらはいね。