関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

　釣り仲間であり、飲み友達だった友人がインドネシアのバリ島へ移住してから１０年近くが過ぎようとしています。
　忙しさにかまけてなかなか訪問できず、前回に訪れたのは確か４年前。そろそろ表敬訪問しておかないと合わせる顔がないので、その友人の会社の後輩だったＨさんと一緒に出かけることにしたのです。
　もちろん全員が釣り好きですから、釣りの日程はちゃんと組み入れていります。バリ島への直行便は、ＪＡＲが撤退してからガルーダ　インドネシア航空しかありません。いわばガルーダの独占路線なので、一向に運賃を下げようとせず高値のままです。そこで、少しでも安くあげようとシンガポール航空でシンガポール経由でバリ島へ入ることにしたのです。
　そこまではよかったのですが、関空へ着いてからチェックインしようとしたら、ネットでカード決済したために、使ったカード番号がわからなければチケットが発行できないといわれ、ハタと困りました。こんなことを言うのは外資系の航空会社だけです。決済したのは数カ月前、何枚かあるうちのどのカードを使ったのかが分からないし、旅行なのですべてのカードを持ち歩いているわけではないのです。そんな事情を話しても、ダメ、の一点張りで困りました。
　幸いにも自宅から空港までは３０分ほど。空港まで送ってくれた家人に至急、家まで取って返してもらってカード番号を調べてもらい、ようやく事なきを得ました。
　出だしからこんな調子ですから、まだまだハプニングは続きます。
　こうして関空を午後１１時３０分に発ち、バリ島のデンパサールにある空港に降り立ったのは、翌日のお昼過ぎでした。直行便だと６時間余りですが、１２時間以上かけての大移動でした。