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関西の沖釣り名人 今井浩次の「今日も釣り気分」

コノシロ泳がせてメジロ

1匹目のメジロです

1匹目のメジロです

 毎年、秋になると明石市二見の人工島の沖から加古川尻にかけてコノシロが大きな群れを作ります。このコノシロを狙ってメジロがやってくるのです。当然、コノシロを食べにくるのですからコノシロのエサでないとメジロは釣れません。

 そんな面白い釣りに出かけてきました。明石から出船して二見沖へ。まずエサのコノシロを確保です。コノシロは釣るのではなく、スマルと呼ばれる大きな掛け針で引っ掛けるのです。ところがあちこち走りまわってもコノシロの群れが見つかりません。加古川の沖まで足をのばしましたが駄目でした。再び二見の人工島沖まで戻ってようやく見つけ出したのです。朝から約3時間かかりました。しかも群れが小さいので一人で10匹ほど確保するのが大変でした。
 コノシロのエサは、死ぬものもいるので一人20匹ぐらいはほしいところですが、こんな状況では仕方ありません。そのまま沖まで入って釣りが始まりました。
 
 釣り方は小アジをエサにしたノマセ釣りと変わりません。船を流しながら底近くでエサを泳がせてメジロが食うのを待つのです。4回ほど流し換えたときに、ようやく僕の竿に前アタリが出ました。竿が一気に舞い込む時もありますが、エサが大きいので、前アタリがよくわかるのです。
 コノシロが食われまいとして暴れるので竿先がぶるぶると震えだします。早く食えと心ははやりますが、ここで合わせてもまず掛かりません。待って、待って、魚が走り出してからようやく竿を立てるのですが、それでも食いこみが浅くて外れる事があります。

 1匹目はうまく掛かりました。65cmほどのメジロです。2匹目も1分以上待ってから竿を立てたのでうまくいきました。ところが3匹目は、水面まで浮かせたのに、ハリが外れてばれてしまいました。

 何が釣れるかわからない、というのもノマセ釣りの面白さですが、このように相手がはっきりしている釣りも面白いものです。この日はメジロクラスしか出ませんでしたが、90cm近いブリも食ってくるので油断できません。ハリスは8号を使っています。皆さんも一度、挑戦してみてはいかがですか、釣りあげた後の爽快感がたまりませんよ。
  • これはエサ釣り風景です。コノシロが掛からなくて往生しました

    これはエサ釣り風景です。コノシロが掛からなくて往生しました

  • 一番乗りのメジロです

    一番乗りのメジロです

  • この瞬間がたまりません

    この瞬間がたまりません

  • フィニッシュ寸前

    フィニッシュ寸前

  • やりました。70cm近くあります

    やりました。70cm近くあります

  • 釣り仲間のの和田さんが掛けました

    釣り仲間のの和田さんが掛けました

  • 1匹目です。このあともう1匹掛けたのですが、残念ながらばれました

    1匹目です。このあともう1匹掛けたのですが、残念ながらばれました